8 『夏樹クン?』 一瞬だけ… 見上げた時の夏樹クンの顔は険しいものだった。 『?』 「あ、ごめん。 行こっか。」 それから家までの数分間は、ドラマやお笑い芸人の話になった。 話したことがあまりなかったせいで知らなかったけれど、笑いのツボなんかが同じで話は盛り上がった。 もっと早くから仲良くなっとけばよかったし! 今日みたいな嫌な思いするのはもぉ嫌だから、男の子は本能的に避けていた。 けれど、女友達だって光しかいない。 だから、こんな風に趣味の合う友達が出来るなら、少しだけ勇気を出してみようかとも思える。 . ◇back*◇next# [戻る] |