[携帯モード] [URL送信]




蒼に手を引かれたまま、廊下に出た。


『えっ?

蒼…っ』



てっ、て、手?!



そんなのを全く気にしていない蒼は、隣の教室にツカツカと入っていく。

もちろん、2人の手はしっかりと結ばれたまま。



ひぃー!


皆見てんじゃんッ!!



ショートホームルームが始まる直前でもあるからほぼ全員が席に着いてるし…


蒼は目立つから、一緒に歩くといつも注目の的。

こそこそと影で過ごすことが身に付いていた私にとって、注目されるのは苦でもあった。




って言うか、このクラスに一体何の用があるの??


首を傾けて蒼の目指す先を確認しようとするが、机が邪魔で前がよく見えない。


窓側の真ん中の所まで行くと、蒼の足が止まった。

"その隙に!"と、慌てて前方を確認した。



この人…





Next 



.

◇back*

9/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!