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教室の中を見回すと、心配そうに眉を下げる光と目が合った。



また、泣きそうな顔させちゃった…



大きく深呼吸をすると、もう一度蒼を見てからクラスの皆と向き合った。


『眼鏡は、ダテなんだ。』


感覚のなくなった手で、眼鏡をはずす。

同時に、肩に置かれた蒼の手が強くなったのを感じる。


『だけど、これは…


遊んでる…とか、そんなつもり……はない。



これは、嘘なの。』




言えた。


詰まりながらも、言い切った。



やれば出来るじゃん。



蒼の手が、頭をそっと撫でてくれた。


光を見ると、唇を震わせながら泣いている。

いつの間にか帰ってきた夏樹クンも、ムスッとした顔をしつつも目が合えば笑ってくれた。



これを皆が信じてくれたかはわからないけど、逃げずに言えたこと、こぉして信じてくれる友達がいること、それで十分だ。


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あきゅろす。
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