3
「来るな。」
夏樹クンの冷たい声が聞こえ、中を覗くのを遮られた。
何?
視界からは、教室の後ろの方しか見えない。
一部のクラスメートが、こちらというか、私を見ているのは気のせいだろうか?
「谷口サンは、保健室にでも行ってて。」
何も言わせてはもらえないような威圧感。
外に出ようとも思うけど、何故私がここにいてはいけないのか…?
説明してもらわなければよくわからない。
夏樹クンの後ろで渋っていると、
「待てよ。
谷口サンはここにいるべきだろ?」
声からして、伊藤 健介(イトウケンスケ)クン。
「は?」
仲がぃぃはずなのに、2人の声は今にも飛びかかりそうな勢いだ。
この夏樹クン、昨日の時みたい…
.
◇back*◇next#
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!