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駅から初めて夏樹クンの顔を見ると、怒ったような心配したような顔をしている。
『ごめ…』
せっかく気を使って色々話してくれてたのに、上の空って最低だ…
気まずい雰囲気が流れ、夏樹クンの顔を見れなくて下を向いた。
夏樹クンの手が離れても、掴まれた部分は手の暖かさが残っている。
「こんなの嘘に決まってんでしょ?!」
光?
突然教室の中から聞こえた大きな声に、はっと意識を移した。
「何かあったのか?」
夏樹クンが教室に入っていき、その後について私も後を追った。
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