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「やっぱ付き合ってんじゃーん!」
仲間外れにされたと怒り出す光は、やっぱり可愛い。
その顔を歪めてしまうのは、いつも私だった。
それを見るのが辛くて、1人で解決しようって光に黙っていたことは、今までに何度もある。
それがバレる度に、光に怒られたっけ。
"何で黙ってたの?
寂しいじゃん!
私たち、そんなんで壊れる関係じゃないでしょ?
どんな蜜香も、私は変わらずに好きだよ!!"
顔をグシャグシャにして泣きながら言う光の姿に、いつも励まされた。
だから、"2度と光にそんな顔させない"って、毎回思うのに…
何年たっても、私は光に心配かけることばかりしちゃうんだから。
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