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電車が光の乗る駅に止まった時、私たちは2人掛けのシートに座り、ケラケラ笑っているところだった。



『あ、光おはよ。』

「神崎サンおはよう。」

と、お腹を押さえながら2人で挨拶をする。


光の目は夏樹クンに止まったまま、探るような視線を向けている。



「2人、付き合ってるの?」

『「違うから!」』


ぴったりと重なった声に、再び笑いが訪れる。


「じゃぁ、何でここにいるの?」



1人蚊帳の外で訳の分からなくなった光は、頬をぷくっと膨らませて、向かい合った席に腰を下ろした。


そんなの、私だって何故かはわからない。

でも、きっと夏樹クンなりの優しさだから…



「それは秘密。」



そぉやってはぐらかして、昨日のことを黙っていてくれるのも。



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