1
『蒼ッ!
夏樹クン、ちょっと待って!!
ねぇ?!』
腕を引っ張られたまま、ズルズルと連れて行かれる。
蒼が気になってしょうがないのに、夏樹クンの言葉は冷たい。
「もぉ、蒼と関わるの止めなよ。」
『でも、心配してくれてるのに…』
あんな蒼、置いてはいけないよ……
「谷口サンが心配する必要はないよ。
それだけのことしたんだ…」
それだけのことって?
夏樹クンは、さっきの娘といい蒼といい、何か勘違いしてない?
私がノコノコとここに来て、蒼や夏樹クンに心配をかけてしまっただけなのに。
2人は謝る必要ないんだよ?
.
◇next#
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!