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「へぇ…
冴えない娘かと思ったら、メチャ可愛いじゃん。」
「本当だッ!
俺、タイプかも〜」
普段だったら嬉しいことも、こんな時に"タイプだ"と言われても嫌悪でしかない。
『ふぇッ…』
涙のせいで、目の前の先輩が歪んで見える。
泣きたくなんかないのに……
「おい喜一(キイチ)、早くしようぜ?
俺、我慢できねぇ!」
右の先輩が、耳元に顔を寄せながら言った。
――ゾクッ
嫌な汗が背中を流れていく。
「リキ、慌てんなって。
じゃ、オープン〜」
と、ブラウスのボタンが外されていく。
やだ…
このまま私……
助けて、蒼…
願いも虚しく、全てのボタンがはずされて下着が御披露目される。
『も…やぁ……』
「ピンクー!
ぃぃねぇ〜」
今度はリキと呼ばれる先輩の手が背中に周り、ブラウスの中から背中をすっとなぞる。
ゾクッと体中に悪寒が走った。
もぉ終わりだ…
.
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