4
――ガチャン
鈍い音の後に、いくつかの足音。
1人じゃない?
「み〜か〜チャン?
お待たせ。」
長身の男が、大きく手を広げて棚の間から顔を出した。
見たことある。
多分、3年生だ。
派手な容姿で、凄く目立っていたから覚えている。
そして、その後ろからはいつも一緒にいる人たち。
3人の男の人たちが、私の前に立ちはだかった。
『な、何ですか?』
出来るだけ威嚇してやろうと睨んでみたけれど、長身の男たちに囲まれて逃げる手立てがない。
一体、この人たちが何の用?
「びびってんじゃん。
本当に来るなんて、バカだよね?」
ケラケラと笑う甲高い声が、先輩たちの後ろから聞こえてきた。
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