7 私が蒼を? しかも、こんな所で? あり得ーーんっ!!! 千切れるんじゃないかと思うくらい、ブンブンと首を振る。 それでも、段々近付いてくる顔は、止まることはなく。 ッ!! 「なぁんてね?」 …… 遊ばれた?! カァーっと、頭に血が上っていく。 「お前等のせいで、蜜香が嫌がってんじゃん? 邪魔!」 『なッ!?』 よく見れば、私と蒼を囲むように、8つの目が覗いている。 「ちぇっ、つまんねぇの。」 「もぉ少しだったのにー」 「蜜香、真っ赤で可愛い〜」 「や、光チャンのが…」 それぞれ、思い思いのことを話し出す始末。 「蜜香の可愛い顔は俺だけのなんだから、勝手に見んなよ?」 こいつまで… 『最低ッ!!!!』 そぉ吐き捨てて、教室から逃げ出した。 . ◇back*◇next# [戻る] |