6
シュンとした私を見て、蒼は心配そうに顔をのぞき込んでくる。
こぉいうさり気ないとこ、優しいんだよね。
「蜜香は気にすることないよ?
それより…」
ニヤッと口角を上げて、椅子に座る私にジワジワと迫り来る蒼。
前言撤回かもッ!
嫌な予感がする…
『な、何?』
蒼の目が、ギラギラと光っている。
「この間、お預けだったからさ。
続き、しよ?」
悪戯な笑みを浮かべる蒼は、一昨日の、危険な姿そのまま。
夏樹クンのお陰で忘れていたコトを思い出す。
この状況って……
『や、ね?
何のことだか…わかんないんだけど?』
「誤魔化してもダ〜メ。
顔、真っ赤だよ?
誘ってるとしか思えないし。」
なわけがあるかぁー!!
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