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「蜜香ぁ〜!!」



……


来た。




ショートホームルームが終わるとすぐに、煩い声が付きまとう。


「一昨日、無事帰れた?

こいつのせいで、送れなくてごめんね?」

と、伏せた夏樹クンに寄りかかる蒼。


「…重っ。」


満面の笑みなのに、蒼の目だけは笑ってない。

載せた手をグリグリと背中に押し付けて、見てるこっちが痛そうだ。



蒼サン、怖いんですけど…



「何かあったら、こいつのせいね?」


「は?

それはお前だろ?!」


急に大声で怒鳴られて、私たちはビクッと体を震わせた。







きつく睨み付けて蒼の腕を思いっきり振り払うと、夏樹クンは立ち上がって、教室から出て行ってしまった。



それを、私と蒼は呆然と見ていることしか出来ず。



「何だ、あいつ。」




朝から、夏樹クンおかしかった。


私、何かしたかな?



.

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