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ばつの悪そうな顔をして謝る夏樹クンは、珍しい。
何でも難なくこなしてしまうから、今のところ、夏樹に弱点は見当たらない。
女の子たちの間では、"あの冷静さが堪らない!"って、話題になることもある。
そんな夏樹クンのミス。
私が変なこと言ったかな?
正直、夏樹クンとは全然仲良くないと思う。
話すようになったのは、蒼が付きまとっているここ数日。
夏樹クンのことは何も知らないし、私のことも知らないはず。
そんな彼と、こんな風に話をしているのは凄く不思議だ。
中学では出来るだけ男の子との会話を避けていたから、私には新鮮でしょうがない。
「絡まれたって、誰に?」
『知らない男の人達だった。
どして?』
「や…別に。」
急に難しい顔して、どぉしたのかな?
「気付けろよ。」
そぉ言うと、夏樹クンは机に伏せて眠ってしまった。
変なの…
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