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ドキドキと胸がうるさい。



これは怖いドキドキだけじゃない。



繋がれた手、髪の間から見える蒼の横顔……


蒼の存在が、このドキドキを生み出している。




「蜜香、こっちは?」

無邪気な笑顔が棚から覗く。



悔しいけど、蒼はセンスがぃぃみたいだ。

見立てが上手い?


私の前に並べられた、数種類のパンプス。


どれも蒼が私の為に持ってきてくれたものだ。

怖いくらい私に似合ってると思う。


「どぉ?

好きなのありそう?」

ソファーに座る私の足元にしゃがみ、下から見上げられる。



ダメだ。


今日の私はおかしい。



どんな仕草でも、蒼を"かっこぃぃ"と感じてしまうのだ。



それはきっと、蒼がピンチの私を救ってくれたから。




それ以外はありえない。



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あきゅろす。
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