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蒼の"本気だから"って言葉が、一日中頭から離れなかった。



蒼といればまた昔みたいになる。


自分が傷つきたくないから、私は弱いから。


だから、もぉ関わんないって決めた。



それなのに、蒼の笑顔ばっかり浮かんでくる。



蒼は気紛れなんだから…


自分に言い聞かせるけど、心のどこかでそれを信じたくなくて…





あー!!


もぉ考えるの嫌になる!



蒼は遊び。


もぉ関わらない。


そしたら、私は傷つかない。



そぉ思おう?







今朝、放課後に勉強するとか言ってたけど、これも気紛れなんだよね、きっと。

多分蒼は、言ったことも忘れてるんだ。


だから、授業が終わるとすぐに、こっそりと帰る。

わざと遠回りして、蒼の教室の前を通らないようにして。


昇降口までは誰にも会わずにすんだし、このまま門まで走れば…


「みぃ〜かぁ〜

先帰ろうとしたらダメじゃん!」


靴に足を入れた瞬間、聞こえてきた声。



何で??



この声…



どうして?


ここにいるの?!




靴箱の陰から飛び出してきたのは、今、1番頭の中を占めている人。


会いたくないと、思いこんでいた人だった。


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