11 "俺に任せといて!" と意気込んでいた割に、先輩のチョイスした映画は最悪だった。 何でデート了承しちゃったのか…早くも後悔。 『もーーー最悪っ! あんなののどこがぃぃんですか?!』 「どこって… 最後、感動しなかった?」 "彼女を守りながら殺されてくとことが" 全く!感動しません!! ハリウッドだか何だかしらないけど、始まった瞬間やけにリアルなゾンビがうじゃうじゃ出てきた時は、コーヒーをぶちまけそうになった。 いや、マジで。 部屋を間違えたんじゃないかって先輩を見たけど、嬉しそうにスクリーンに見入っていた。 もとい、ゾンビに魅入っていた。 "ゴメン、隣のスクリーンだったね" そぉ言ってくれたらどんなに良かっただろうか。 「だから、怖くなったら胸貸してあげるって言ったのに…」 それが狙いかよっ! . ◇back*◇next# [戻る] |