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「俺男だし、ウダウダしてたらかっこ悪いっしょ?
今だって、緊張してんだよ。」
絶対嘘だ。
『全然…見えないですよ。』
私の方が緊張してるのは一目瞭然。
キョロキョロと周りを見渡してばかりで、きつく握りしめた手には変な汗もかいてるし。
その点、先輩は落ち着き払っている。
眉をひそめた私に気付き、"本当だって!"と先輩は慌てた。
「遊びに行くことあっても、グループばっかで2人きりってなかったし。
蜜香チャンが初めてのデート相手!
緊張するのは当たり前でしょ?」
"それ以上に楽しみだけど"
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