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気にしているのか手を繋ぎはしないけど、さり気ない動きは流石だなって思う。
休日の街中は人が多くて、小さい私はいつも苦労する。
だけど今日は苦ではないから、いつもより人が少ないなんておかしいなって思っていたら…
先輩が壁になって私を歩きやすくしてくれてるってことに気付いて、納得。
『慣れてますよね…』
口に出すつもりはなかったけれど、聞こえてしまったみたいだ。
「全然じゃん。」
苦笑いで言う先輩の顔は、少し焦って見えた。
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