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「ねぇねぇ、光チャンでしょ?
俺、1−Cの圭吾って言うの。
こいつは慎太郎。
仲良くしない?」
やっぱり来た…
光狙いの男の子はいっぱいいる。
そしてもちろん、私には目もくれない。
まるで空気みたいに、見えないものとして扱われてしまう。
これには私も慣れっこで、あーまたかって思いながら少し不機嫌になった光を外から観察した。
今喋ったのは、少し背が低めで白髪の怖そうな人。
もう1人は、身長は結構高いけど可愛い人。
「今日とか暇?
カラオケでも行かない?」
早速デートの約束取り付けてるし。
でも、こーゆー感じの人って光のタイプじゃなさそうだよね。
きっと軽くあしらわれて終わりなんだ。
いつもの光の酷い対応を思い出して笑っていたその時、私の横にもう1人が現れた。
「ね、名前なんて言うの?」
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◇back*
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