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大きめのシャツとダメージジーンズ。
カラフルなキャップを合わせて力斗先輩らしい格好だ。
「俺、迷惑だった?」
ただ、その目は捨て犬みたいで。
『いえ、全然ッ!
あーえっと、時間を1時間間違えててですね…』
つい、そんなことを言ってしまった。
「なぁ〜んだ。
俺なら、待ってるから平気だよ!」
パーッと広がった笑顔に、後戻りが出来なくなってしまっていた。
『準備してきますから…』
はぁーーー。
どぉして、こぉもまぁ毎回流されてしまうんだろう。
はっきり言えない自分の性格を呪う。
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