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「蜜香、やるじゃない。

いつの間に?


お母さんビックリしちゃったわぁ〜」




土曜の朝、少し寝坊気味に朝食を食べていると、チャイムで玄関に出ていたお母さんが笑いながらダイニングに戻ってきた。


只今10時ジャスト、宅急便だと思っていたけど母の手には何もない。



"おほほー"って、オバサンかよ。



と同時に、出掛ける準備をしたお姉ちゃんも部屋に入ってきて、お母さんの横に並んだ。


「あれが例の子?


話に聞いてた感じとは違うけど…

蜜香にしては良さそうね?」




待って。



さっきからお母さんもお姉ちゃんも、何の話?



「お待たせたらダメでしょ。

早く出てきなさいって。」


『お待たせって…誰?

私にお客さんなの?』


だったら早く言えばぃぃのに、2人して…



でも、誰?


それに、2人の嫌ぁ〜な笑い方は何?




服を着替えるにも玄関を通って自分の部屋にいかなければいけない。


卸したばかりのお気に入りのパジャマだし、まぁいっか。

手櫛で軽く髪を整えて、パジャマ姿のまま玄関へ出て行った。



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