19
『先輩!
私、彼氏は黒の短髪って決めてるんです。
ごめんなさい。
さようならッ!!』
話を遮ってそれだけ言うと、改札を抜けて出発直前の電車に飛び乗った。
呆気にとられて改札の外に立ちすくむ先輩が一瞬見えて、また腹が立つ。
これ、この間の嫌がらせの続きじゃなくて?
私を好きとか、全然嬉しくない。
むしろ迷惑!
一緒に逃げたのは私の責任だし悪いと思ってるけど…
だからって勝手に彼女にされたら相手に出来ない!
許してあげようなんて思ったのが間違いだったわ!!
も、絶対に関わんないんだからッ!
.
◇back*
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!