17
そう、私"だけ"は。
『ん?』
手をパーに広げても、私たちの手は離れない。
ギュッと握られた先輩の手が、それを拒んでいた。
この展開は、まさか…
『先輩、これは…?』
「俺のことそんな好きだったんだ?
付き合おう!」
『嫌です!!』
予想通り、先輩は自信満々にそんな事を言い出した。
"誤解だ"ってわかるようにハッキリ断っても、どぉしてそんな考えに行き着くんだか…極度のポジティブ思考には逆に尊敬させられる。
「そんな恥ずかしがんなくても、俺はちゃ〜んとわかってるし。
そぉ言うとこも可愛いよなぁ。
大丈夫、全ては上手く行くから!」
私は全然っ、上手く行ってませんけど!
.
◇back*◇next#
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!