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そう、私"だけ"は。




『ん?』



手をパーに広げても、私たちの手は離れない。


ギュッと握られた先輩の手が、それを拒んでいた。



この展開は、まさか…



『先輩、これは…?』


「俺のことそんな好きだったんだ?

付き合おう!」

『嫌です!!』



予想通り、先輩は自信満々にそんな事を言い出した。


"誤解だ"ってわかるようにハッキリ断っても、どぉしてそんな考えに行き着くんだか…極度のポジティブ思考には逆に尊敬させられる。

「そんな恥ずかしがんなくても、俺はちゃ〜んとわかってるし。

そぉ言うとこも可愛いよなぁ。

大丈夫、全ては上手く行くから!」




私は全然っ、上手く行ってませんけど!




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あきゅろす。
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