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思いは通じ、駅についても蒼は追ってこなかった。



ほっとするはずなのに少しだけ寂しくて。


何だか矛盾している。





「あの…蜜香チャン?」


『へ?


あ!

すみませんッ』



蒼に気を取られて、先輩の手を握ったままだった。


とっさに一緒に逃げてもらったけど、先輩に来てもらった意味はない。

即座にあの場から立ち去るために、邪魔な先輩を一緒に連れてくのが一番手っ取り早いと思っただけ。


だけど余計にややこしくしてしまった。



私は、急いで握っていた手を離そうとした。




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あきゅろす。
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