[携帯モード] [URL送信]
12



「あのさ、この前のこと、ちゃんと謝りたくて。


まじゴメン!」



背の高い先輩が体を半分に折るように頭を下げて、金色で長い髪が地面につきそうなくらい。

近くで見ると、凄く痛んでいるのがわかる。



「喜一の妹が泣きついてきたから、あいつ、本気になっちゃって。


でも、もぉ平気だと思う。

あいつらにはもぉ手出すなって言ってあるから。


本当ゴメンな!」



必死に謝る姿から、そんなに悪い人じゃないのかもしれない。



もぉ過ぎたこと。


反省してるなら、同じことを繰り返さないと言うなら、グズグズと引きずるべきじゃないのかも。



『わかりましたから…顔上げて下さい。


二度とあんなことしないってわかれば、十分です。』



少しツンケンした言い方になってしまった。


折角謝ってくれたのに、気分悪くさせちゃったかな?




.

◇back*◇next#

12/19ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!