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――カチャ



「あ、着れた?」

「お疲れ様で〜す。」


『着れた、けど…


これ、どぉして?』




試着室に置かれたカゴの中に水色のワンピースを見つけたのは、恥ずかしい自分の姿を見ていられなくなって、下を向いた時。

瞬時に、夏樹クンがさっき選んだものだとわかった。


明るい色のワンピースって着たことなくて、似合わないだろうと疑ってかかったのに、これは誤算。


ワンピース自体はシンプルで大人っぽいけど、着てみると年相応の可愛さが出てくる。



あの短時間でそれを見抜いた夏樹クンって一体?!




『ね、これって…』


「足のサイズは?

23くらい?」


『え…あっ、うん。


ね、このワンピ…』


「はい、履いてみて?」


と、次は花のコサージュが付いた、ベージュのウエッジソールのサンダル。



聞きたいことは一つも答えてもらっていないけど、そのサンダルがあまりにも可愛くて、質問よりも試着を優先させた。


『んっ。』


少しだけ自棄になってきて、"どぉ?"と夏樹クンにポーズをとってみた。





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あきゅろす。
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