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そのまま私は駅に、夏樹クンは家へと別の道を行くかと思えば、夏樹クンはマックを出て直ぐに隣のビルの1階へ入って行った。



『え、夏樹クン?

どこ行くの?』


「ぃぃから、おいで?」


『おいでって言われても…』




夏樹クンがここに用があるなんて思えない。

このビルの1階は、ワンフロアぶち抜きでレディースの洋服を販売しているお店なんだもん。



あっという間に中に入り、洋服を物色する夏樹クン。


『ね、どしたの?

何の用?』


普通の男の子だったら、入るのに気が引けるであろうお店。



まさか…



夏樹クンに女装趣味があるわけじゃないよね?


そんなの嫌ぁーー!?



堂々と見て回る夏樹クンに、私の方が落ち着かない。


「ん〜これだな!」

『へ?』


夏樹クンはパッと手に取ったものを私にあて、満足気に笑う。


「すみません。」

そして直ぐにレジにいた可愛らしい店員さんに声をかけると、何やら会話を始めた。



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