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16
「よし、帰ろ?
雨の止んでるうちに。」
いつの間にか外を歩く人は傘を畳んでいた。
でも、空は灰色の雲が覆ったまま、いつ降り始めてもおかしくなさそう。
今から電車に乗るのに、また濡れたら帰りようがない。
『あ、うん…
ゴメンね?
わざわざ。』
「そんな気にするなって。
困ったら、いつでも相談して?
ほら、帰ろ。」
向けられる笑顔に、偽りはないように思われた。
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