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12
鞄の中の携帯が、バイブで着信を知らせる。
"蒼かも!"
期待して画面に映し出された名前を見て、また肩を落とす。
光か……
こんな状態で出る気になれず、ディスプレイを見つめたままでいると直ぐに着信は切れた。
雨が画面上に小さな水たまりをいくつも作っていく。
私の体も体も、端から見たらこんな酷いのかな?
でも、それ以上に心が痛い。
濡れた指で電話帳を開くと、1番最初に思い浮かんだ人に電話をかけた。
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