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鞄を取って正門を出る頃には、前もろくに見えないくらい涙が溢れてきて、雨なのか涙なのかわからないくらい、折角してきた化粧もグチャグチャなんだと思う。



拒んだのは私からなのに。


拒否しても、蒼なら追いかけてきてくれるんじゃないか?


心のどこかで期待してしまっていた自分が馬鹿みたい。



そぉだよね。



"蒼は遊びだったんだもん"


納得させるように自分に言い聞かせたはずなのに、益々胸は痛みを増していく。



苦しい……





あ、そっか。





私、蒼のこと、好きなんだ。




振られてから気付くなんてね…






もぉ、誰も信じられないよ。




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あきゅろす。
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