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「実は俺、蜜香チャンみたいなの超タイプなんだよなぁ!
傷ついたハートを、俺が癒してあげようかな〜」
「は?
じゃ、光チャンは俺がもらってぃぃんだな?」
「光チャンは悲しむかもしれないが、しょうがない。
俺は、蜜香チャン一筋で行くっ!」
頭の中が真っ白になって、だけど慎太郎クンたちの会話を聞いてバラバラだったパズルがぴったりはまった。
あぁ、遊ばれてたんだ。
あれだけ人気者の蒼が、私なんかを相手にした時点でおかしいとは思った。
しかも、眼鏡姿の地味な私を。
それなのに、蒼の魔法で判断力が鈍ってしまっていたんだ。
蒼の偽物の感情に騙されて、まんまと好きになってしまうとこだった。
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