[携帯モード] [URL送信]




聞こえてきた声に恐る恐る振り向くと、山岡先生が目を丸くしている。


「谷口サンだよね?

イメチェン?」



腕いっぱいにプリントの束を抱えて、必死にちょこちょこと走ってくる姿は、小動物みたいで可愛らしい。



うん、先生みたいなのを可愛いって言うんだよね!




『ちょっと、色々あって…』


苦笑いで答え、深く追求されないよう話題を変えた。


『それ、お手伝いしましょうか?』



多分、そのプリントの山は、明日配るとか言ってた定期テストの対策プリントたち。

今から綴じなきゃいけないんじゃない?



先生の腕を指さしながら言うと、キラキラと瞳を輝かせた。


「ぃぃの?

時間かかっちゃうよ?」



どぉせ、帰ろうと思っても直ぐには解放してもらえないもん。



「図々しいけど、お願い!

職員会議あるし、時間ないんだ。」



.

◇back*◇next#

2/29ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!