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普段だったら、地味な私はスルーで、光だけが輪の中心にいた。


今日もそれでぃぃ、それなのに、皆の視線は私に集まっていく。



「あーー!

やっぱり谷口サンだ。


今遠くから見て、可愛いって思ってたんだよ〜」



『え…?』




クラスの中心的な女の子。

手足が長いし顔は小さいし、モデルさんみたいで私の方が憧れてるのに。


「昨日大丈夫だった?

また何かあったら、ガツンって言ってやんなよ!」



少し派手目で、自然と苦手意識を持ってた。


でも、この様子だと昨日のことを本気で心配してくれてるよう。



「私、あぁ言うの大嫌いなの。

正々堂々と言えばぃぃのよね!

谷口サン可愛いからって、ひがんで子供みたい。」




その娘を中心に、クラス内は私の話題でいっぱいになった。


それは、チャイムが鳴ってショートホームルームが始まっても、中々静まらなかった。





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