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「何ブツブツ言ってるの?
ほら、行くよ〜」
『待って、心の準備がぁ!』
ぐいぐいと光に引っ張られ、私の気持ちなんか無視で教室内に連れ込まれた。
『ひ〜か〜りぃ〜』
眼鏡とっただけでこんなに不安になるなんて…
だったら、いつも通り眼鏡で来れば良かった。
泣きそうになりながら、せめて目立たないように縮こまって教室に入った。
皆に気付かれませんように。
何て光がさせてくれるわけはなく。
「おはよー!」
わざわざ、私を前に押し出して大きな声で挨拶をする。
学校のマドンナ的存在の光の一声で、私たちはクラスの注目の的に。
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