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――パァーン!



残り数センチまで引き寄せられた手同士は、磁石のNとS極じゃなくて、両方ともN極だった。


反発により、自分の掌がジーンと痛みを震わせていた。



「いってぇ!!」


同じように赤くなった手をブラブラさせて、"何で?"と目を潤ませている。



それはこっちの台詞だっつーの!



私の方も痛かったけど、悔しくて平気なふりをしてみる。

『1人で繋いでればっ?!』


前を歩いていた4人や周りの人が振り返って私たちを見ている。



もぉっ!


こんな注目されるのは嫌だって言ってんのに。



『哲にぃ、行こっ。』

「おいっ、蜜香?!」


"待てよ〜"と追いかけてくる蒼を無視して、哲にぃの横に並んだ。



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あきゅろす。
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