８
哲にぃとのやり取りで話を聞いていなかったであろう圭吾ｸﾝと慎太郎ｸﾝ｡
私が誰だかわからないらしい｡
やっぱりそぉですよね？
『え…っと｡』
「まさか､蜜香ﾁｬﾝ？！」
慎太郎ｸﾝが頬をひきつらせて指さしてくるから､恥ずかしくてしょうがない｡
今まで目立たないようにコソコソしていたから､こんなに注目されるのは…
眼鏡を取って少しお化粧したくらいで､そんなに騒がないで欲しい｡
「マジで……
ヤバいって､変わりすぎだろ…」
唖然とする慎太郎ｸﾝと､魂の抜けているかのように口を開けたまま固まる圭吾ｸﾝ｡
その顔の赤さは､何故だかわからないけれど私以上かもしれない｡
.
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