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目が覚めた時、さっきのカラオケの部屋のソファーに寝かされていた。



『頭…痛い…』



掠れている声に反応したのは、光ではなかった。


「ミカ、起きた?

平気?」


私、どのくらいこぉしてたんだろ?


「1時間近く眠ってたんだよ?

家知らないし、光チャン知らない間に帰っちゃって。


起きれそう?

家送ってくよ。」


額には、おしぼりがのせてあったらしい。

それを机にのせ、体を支えられる。


『ん。』


思い頭を持ち上げると、膝から何かが滑り落ちた。


スカートだから、見えないょぅにブレザーかけてくれたのかな…



「はい、水。」


テキパキと世話を焼いてくれて、実はぃぃヤツなんだって思った。

自信あり気な目が、今は不安そうに垂れている。


焦点がまだ合わない目でヤツを見ていると、目を泳がし、頬が赤く染まっていったのがわかった。


「あ、えっと、めっ眼鏡!

邪魔そぉだから外しちゃったんだけど。


見える?」


差し出された眼鏡には、度が入っていない。


ダテ眼鏡。


見られたならぃぃや、と眼鏡は鞄にしまい、ブレザーをソイツに渡した。


『ありがとう。

ゴメンね?


でも、1人で帰れるから。

いくらでぃぃ?』


お財布を出そうと鞄を持ち上げると、鞄が勝手に持ち上がった。


「無理するな!」


少しだけ怒ったょぅな声。

こんな声も出すんだ。



『ちょ、えっ?』


2つの鞄左肩に、右手で私の腰をぐっと引き寄せた。



「歩ける?」



…か、顔が近いょぉ?!



悔しいくらい綺麗な顔が真上にあって、いつもみたく突き放したいのに、力が入らない。


恥ずかしいけど、今は人の力を借りなきゃ帰れないだろうから…



『…うん。』


素直に頷いてしまった。



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