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「ひーかーり……うげぇーーー!
ひっひっひっ光チャンのお兄さんッ!!
おはようございますッ!」
いつもの時間、改札を出て直ぐのいつもの場所。
いつも通りやってきた圭吾クンが自転車から飛び降り、ペコペコ頭を下げ始めた。
哲にぃが圭吾クンたちに厳しく当たるのは本当みたい。
「そんな運転じゃ、光を乗せていかせるわけにはいかないなぁ。」
「や、いえっ!
光チャンを乗せたら驚くくらい安全運転に決まってるじゃないっすか!!」
圭吾クンの目は泳いでるし、異常なくらい汗が吹き出ている。
哲にぃ、見た目は坊主だし目つき悪くて怖いけど、凄く優しいのに。
やっぱり、"兄"としては心配なのかな?
それとも、本気で光と……?!
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