18
え…
その言葉1つで、私の体は過剰な反応を起こしてしまうのだ。
――ドクッ
『あっ、や…ん…っと……』
耳の横に心臓が移動したんじゃないのかってくらい大きくて早い鼓動が聞こえて、それにシンクロしたように目がぐるぐると四方に動き回る。
『とにかく…落ち着いてよ?』
何とか言わなきゃと出した言葉がこれ。
「それは蜜香の方。」
くすっと笑う蒼に、私の心臓は破裂寸前までフル活動。
それは重々わかってるんだけど!
『だって…』
"蒼がそんなこと言うから悪いの"
その答えに満足したのか、蒼の顔には満面の笑みが再び広がった。
「返事、すぐになんて言わないから。
ってか、絶対俺のこと好きにさせてやるから大丈夫!」
その自信はどこから来るんだよ?
そぉ思っても、口には出せない。
少しずつ、惹かれている自分に気付いているから…
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◇back*
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