17
「本気だから。
今まであんなんだから信じてもらえないかもしれないけど、こんな必死になったの初めてだし。
俺のせいで酷い目に合わせたけど、これからは絶対に守るから!」
流れるように蒼の右手が動いて、私の頬を包んだ。
私の魂は、どこか別の所にいるんじゃないかな?
蒼の目を見たまま、ただ瞬きを繰り返すだけ。
呼吸しているのかも、自分ではよくわからなくなっている。
自分が自分じゃない。
だった筈なのに…
「蜜香が好きなんだ。」
.
◇back*◇next#
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!