[携帯モード] [URL送信]
13




『え?』


「俺のせいで、蜜香にあんなこと…


本当にごめん。」



小さく鼻を啜りながら、耳元で蒼が声を絞り出す。



もしかして、泣いてる?




『そんな!

私は平気だから…』

「平気な訳ないじゃん!


言いたい放題言われて、有りもしないこと言われたり、襲われそうになったり…」


キュッと蒼の力が強くなった。



この調子だと私が締め潰されてしまいそうだったけど、このままでいないと蒼がどこかに行ってしまうのではないか…


そんな不安に襲われる。




ポンポンと背中を叩いて宥めても、"自分のせいで"と蒼は繰り返すのを止めなかった。



.

◇back*◇next#

13/18ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!