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「強がってんのに、時々寂しそうな顔して、本当は弱くて深い傷を負ってる。
蜜香見てると、放っておけないんだ。
今までは自分の寂しさ紛らわすために色んな女と遊んでたけど、今は違う。
自分でもよくわかんないけど、蜜香だけでぃぃんだよ。
悪いのは、舞でも蜜香でもない。
舞の優しさにつけ込んだ、俺が悪い。
殴るなら、好きなだけ俺をやれ。」
真っ直ぐ舞サンを見て言っているのに、私の目を見て甘く囁かれたような錯覚を覚える。
それくらい、蒼の言葉は私の胸に強く突き刺さった。
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