5
『蒼ッ!』
しびれを切らしかけた蒼を、手を引いて宥めた。
自分のことは自分でなんとかしなきゃいけないのに…
「…たが……い…」
『え?』
「あんたが全部悪いんだよ!!
私は、中学の頃からずっと蒼が好きだったのに!
彼女なんていらないって言うから、体だけでぃぃって、皆割り切ってた。
なのに、途中から出てきたあんたが独り占めし始めて、図々しすぎじゃん?!
一体どんな手使ったわけ?
蒼は私たち皆のものなの!
返してッ!!」
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