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心を失くした天使2
恐怖の幕が上がる
嫌な静寂の中、聞き慣れない音が響く。いきなり和也がリーダー格のやつに顔を叩かれたんだ。
「…!?」
何が起きたのか一瞬わからなかった。テレビドラマで見るビンタより、もっと鈍い音だったからだ。
でもついに暴力を奮ってきた事で、僕達の恐怖は倍増した。
「何目ぇチクッてんだよ…」
よくわからないけど、多分何を睨んでるんだって意味だと思う。
僕達より人数も多く年上のくせに、お金を取るなんて姑息さが和也には耐えられなかったんだろう。無意識に正義の瞳で相手を睨みつけてしまっていた。
「あ〜コイツ、ムカつく」
そいつは和也の足元にしゃがんだ。
「罰ゲームの時間で〜す♪」
僕もそいつのふざけた喋り方が神経に障った。僕達が抵抗出来ないってわかってて完全に見下してる。
そいつは和也のハーパンの裾を持つと、それを一息に下げてしまった。
「…!?」
腰回りと脚回りに青いバインディングが入った薄いグレーのブリーフ姿が晒された。ハーパンは足首の所に縮まってる。
小学生をパンツ姿にするのが罰ゲーム?高校生なのにそんな事しか思い付かない頭なの?
「ツレにチンコ見せてやれよ」
そう言って続けてブリーフにも手を掛けた。
「やめろっ…!」
下半身をよじって何とか逃れようとする和也。
その時に和也の膝がそいつの顎に当たってしまった。当たったと言ってもほんの少しかすめた程度。でもそいつは大袈裟に声を上げた。
「痛ぇっ!」
そして次の瞬間、そいつのパンチがまともに和也のお腹を殴った。
「オラァッ!」
手加減なし、本気のパンチだった。もし顔を殴られたら鼻血がドボドボ出そうな程のパンチ。
僕の恐怖はピークに達した。殴られた和也を気遣いたいけど、僕も殴られるんじゃないだろうかという恐怖に足がすくんでしまった。
「ううっ…!」
和也は苦しそうにうなだれた後、キッと僕を見た。
「陸斗!逃げろ!」
もしかしたら近くに大人がいるかも知れない。そしたら助けてもらえる。
でも…!僕の足は震えて一歩も動けなかった。
「おい、そいつも捕まえとけよ!」
僕が意気地なしなばかりに、そんな希望は潰えてしまう。羽交い締めにはされなかったけど、僕も優等生タイプにしっかり腕を掴まれてしまった。
「チンコ登場〜♪」
本気で殴られた和也にもう抵抗するだけの気力はなかった。されるがままブリーフを下げられてしまう。
「何だよ、ツルツルじゃん」
頭の悪い不良は和也のちんこの先っちょを摘み、引っ張ったりして弄んでる。
「しかも別にデカくねーし」
玉を掴んでそこまでも強引に引っ張った。
「うぅ…!」
苦痛と羞恥に顔を歪める和也。
「ツレの前でチンコいじられて恥ずかしいってか?」
バカにするつもりでこんなくだらない事をしてるお前が恥ずかしいやつだ!そう叫びたかった。
「そいつも下脱がせろ」
その言葉に優等生タイプは動かなかった。
「おいっ!」
「…」
急かされて仕方なく、みたいに溜め息をつく。そして僕の前にしゃがみ、和也がされたのと同じようにハーパンとパンツを下げていった。
下半身を丸出しにすると興味なさそうにまた立ち上がる。
「そっちもツルツルかよ」
こんな事をする理由を誰か教えて欲しい。友達にちんこを見られて恥ずかしいだろ?ってつもりならそれは無意味だ。和也のちんこなんて今まで何回も見てる。もちろん和也も僕のを見てる。お互いの家に時々泊まるし、そのたびに一緒にお風呂に入るんだから。バカバカしいのは承知の上で、たまに大きさの比べっこだってする。外で遊んでる時、原っぱの隅で並んで立ちションするのもいつもの事だし、どっちが遠くまでおしっこを飛ばせるかミニゲームもしたりする。見ても見られてもどうって事ないさ。
「俺が6年の時なんてボーボーだったぜ」
そんな情報、誰も知りたくない。
「けどもうオナるくらいしてんだろ?」
「…?」
僕もそうだけど、和也も意味のわからない言葉に小首を傾げた。
「マジ?お前らちっと遅れてんじゃね?」
もうどうでもいいから早く僕達を解放して…!
「もしかして剥けもしないのかよ」
バカはまた和也のちんこに手を伸ばした。
「痛っ!」
えっ?何をされてるの?
「全然剥けねーし」
ゲラゲラ笑う声と和也の苦痛の表情。
「動くなよ。剥いてやるんだからよ」
和也のちんこを夢中になっていじる高校生。何て哀れな人なんだろう…。
「痛…い…!」
「おー剥けた剥けた♪」
そいつが手を離して見えた和也のちんこは、皮が剥き上げられ赤い中身が充血していた。空気が触れただけでも痛そうな、そんな色だった。
「お前も仲良く同じにしてやるよ」
そいつが僕の足元に来る。怖くて声も出ない。
「んっ!」
手がちんこに触れた時、思わず声が出た。さすがに人に触られた事なんかなかったからだ。
「お前もう剥けるじゃん」
皮を引っ張られてる感覚が気持ち悪い。下を向いて自分のちんこを見ると、中身が半分くらい出ていた。今剥けたのか、前から剥けるのか、自分でもわからない。とにかく自分の体なのにちんこの中身を初めて見た瞬間だった。
「つっても半剥けか」
そいつの言う通り和也の程には剥けず、残りはしっかりくっついていた。僕も無理矢理剥かれるんだろうか?すごく痛いんだろうか?恐怖のあまり玉がググッと縮んだのを感じた。


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