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連鎖遊戯
つまらないやつ
もうわかったと思うけど、お兄さんは女の人に興味がない人なんだ。ホストをやってるのは単純にお酒が好きなのと、かなり稼げるからだ、って言ってた。で、趣味は僕みたいな男の子にえっちな事をする事。
知り合ったのは一年前。僕が6年生になったばかりの頃だ。道を歩いてたら、いきなり
「ねぇ、遊びに来ない?」
って誘われたんだ。かなり強引な誘い方。今思えば、僕もよくノコノコとついて行ったと思う。まぁ悪い人には見えなかったし、何よりゲームやり放題ってのに惹かれてしまった。
お兄さんは何でもストレートに言ってくる。初めて遊びに行って、まだ少し緊張しながらゲームをする僕に
「チンチン触らしてくんね?小遣いあげるから」
って言ってきた。うわ、この人ヤベーって思ったけど、目の前に一万円札を出されたらどうしても断れなかった。乱暴されるわけじゃないし、体を触らせるくらいならいいか…そんな気持ちで取引きに応じた。
それ以来、小遣いがなくなると遊びに行き、チンチンを触らせる代わりに小遣いをもらうという関係が続いていた。
同じ男なのに、どうしてチンチンを見たり触ったりしたいのか僕には分からない。そんなに見たいなら自分のを見りゃいいのにさ。そう聞いた事があるけど
「男の子のだから見たいんだよ」
って言われた。やっぱりよくわかんない。チンチンなんておしっこが出るだけの肉の出っ張りじゃん。大人の考える事は不思議だよ、まったく。

抱っこされてただチンチン触られるだけで小遣いがもらえる。最初はホントに嫌だった。小遣いの為に我慢してた、と言い切れる。でも…去年の十二月、僕の体に変化が起きてから、そういう気持ちが微妙に変わっていった。
いつものようにチンチンをいじられて…でもその日はやけにくすぐったく感じた。玉がキューンってなって膝が震える。やめて欲しいのに、頭のどこかで続けて欲しいと願う自分がいた。
「感じてんのか?」
耳元でそう囁かれ、言葉の意味を考えようにも、頭の中がだんだん真っ白になっていく。膝の震えが止まらない。息が荒くなる。これは…気持ちいいっていう感覚?
「んぁっ…!」
その瞬間、思わず声が出てしまった。チンチンから何かがドクンドクンって出たからだ。
「おぉ、イッたじゃん」
イッた…?だめだ、まだ頭が働かない。
「ほら、精子出たべ?」
白くねばっこい液体を指につけて見せてくれた。そうか、これが精子なんだ…。こんな風に出るなんて知らなかった。
「気持ちよかっただろ?」
「…別に」
「素直じゃねーな」
その通りだ。ホントはすっごく気持ちよかった。でもそう答えるのが恥ずかしい気がしたんだ。だから、別にどうって事ないってフリをした。

それまで、お兄さんの所へ行くのは小遣いの為でしかなかった。でも、精子が出るようになってからは…小遣い9:気持ちいい事1…いや、小遣い6:気持ちいい事4くらいになってしまった。チンチンいじって欲しいなんて恥ずかしくて言えないし、小遣いの為だけってフリは続けてるけど。

そんな関係がもう一年も続いてんのか…。もらった小遣いの総額は、きっと十万円を越えてると思う。お互いにいい思い出来るんだから別に悪い事じゃないよね。

「中学生になって毛も生えてきた事だし、もっと楽しい事するか?」
「楽しい事?」
きっとまたえっちな事に決まってる。お兄さんの頭の中はそればっかりなんだから。
「ちょ、手かしてみ?」
ゲームを中断して右手を差し出すと、お兄さんはその手を掴んで自分のチンチンに当てた。
「…!」
とっさに右手を戻した。デッカくて熱い塊が気持ち悪かったからだ。
「いいじゃんよ、俺にもやってよ」
「やだ」
「じゃキスしようぜ」
「それもやだ」
「つまんねーやつだな」
他人のチンチンなんて触りたくないし、男同士でキスなんてしたくない。


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あきゅろす。
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