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監視遊戯
エクスタシーモンキー
…何だ、このシラケた雰囲気は…?盛り上がってたのは俺だけ?もっとこう…気持ちいい行為に夢中になるとかないのかよ。俺は、一人取り残された気分になり、すっげぇムカムカしてきた。素晴らしい光景を見たものの、またおあずけを食らった気分だ。俺のチンコが急激に小型化していくのも無理はないってもんだ。

焦りは禁物…それは監視を始めた時、自分に言い聞かせた事だ。モニターの前で真一の風呂上がりを待つ俺は、それを思い出していた。そして戻って来た真一にニヤリとしてしまう。部屋に入るなりテレビとプレステの電源を入れ、パンツを脱いで全裸になり、夕方と同じように横になってマスかきを始めたからだ。夕方は友達との約束でもあったんだろう。結局、早くも病み付きじゃないか。もう押し付けオナニーは完全に卒業だな。しかも今は時間に余裕がある。イッたと思った後も、ほんの少しの休憩を挟んで立て続けにシゴきまくる。射精がないとノンストップってのは本当らしい。もうゲームも宿題も頭にない。そんな感じだった。
結局、寝る前に何とか宿題は済ませたが、確認出来ただけでも6回はイッていた。本人はもっとやりたかったと思うが、シゴきすぎてチンコがヒリヒリしてきたようで、仕方なく断念したといった様子だった。
すべてを見ていた俺も、4回イッてしまった。録画した今日の真一を後でまた見て、またマスかきに更けようと思う。
それにしても、真一があのDVDの出所を追求しなくてよかった。他の所へ送られるべき物が、間違って自分の所に届けられたとでも思ってるのだろうか?宛名が間違ってない以上、それはありえないんだが。普通なら、それでも『なぜ自分に?』という疑問が残るはずだけど、それを気にしてる様子でもない。まぁ、いい物を手に入れたと思ってもらえればそれでいい。目覚めの手伝いが出来たこっちとしても光栄だ。

子供の頃…俺がマスかきを覚えたキッカケは何だったか…。よく覚えていない。それでも特にハマッた覚えもなかった。せいぜい一日に一回、多くても二回程度、漠然と気持ちよくなって満足してたように思う。
ところが真一ときたら…まるでモンキーじゃないか。部屋にいる時は、宿題をしていようがテレビを観ていようが、必ず左手がパンツの中に入ってる。もちろんそれ以外にも、風呂上がりのマスかきは当たり前。何度もイッては己の欲望を満たしてた。
テレビを観てケラケラ笑いながらも左手はしっかりチパンツの中で動いてる。ちゃんと手を洗えよ。
こうして見ると無邪気なもんだな。幼児の性器いじりと同じレベルなんだから。無意識に授業中なんかにやらなきゃいいが。

やはり人は欲深い。真一のきれいでかわいい体も、見慣れてしまえば意外にヌケなくなってしまうものだ。どうする?また禁じ手に出るか?しかしそう何度も同じ手口を使うのも不自然すぎる。
そう思っていたある日、俺はふとした事に気付いた。真一が帰宅した時の事だ。いつも部屋に戻って来た真一は、まずカバンを置く。それは机の上だったり床だったり、時にはベッドの上だったりと完全にランダムで法則性はない。そして自宅着だか遊び着に着替えるわけだが…最近の真一は部屋に入るなり、まず机に目を向けている事に気付いた。間違いないと確信したのは、ある小荷物が届いた時だった。結果的にそれはネット通販で買ったCDだったのだが(真一の部屋にパソコンはない。カメラの設置に行った時、リビングに家族共有のパソコンがあるのを見たから、それで注文してるらしい)それを目にした真一は素早く手に取り、包装紙など引きちぎる勢いで破って中身を出した。それが自分で注文したCDであると分かった時、明らかに落胆の表情を見せた。オマケに興味がないみたいにポイッとベッドの上に放り投げる。聴きたくて買ったCDなら、普通すぐ聴いてみるだろうに。…おかしな話だ。


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