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変装遊戯
交換条件
その後、晩ご飯を食べる時もテレビを観てる時も、啓介兄ちゃんはどこかよそよそしく、僕とは目さえ合わせようとはしなかった。何だかすっかり嫌われちゃったみたい。…何だよ、あれくらいでさ。どうせ嫌われるなら徹底して嫌われてやろうと思った。

夜、いつもなら僕の部屋に布団を敷いて寝るのに、啓介兄ちゃんは居間で寝るって言った。別に寒くないから、って毛布だけ持って。考えてみればその方が好都合だった。僕の部屋のすぐ隣は両親の部屋だから、少しくらいの物音なら聞こえない一階の居間の方がいい。僕はみんなが寝静まるのを待った。

時計は午前一時を差してる。僕はベッドから出て着替え始めた。もちろんいつもの女装に。ちゃんとパンツも履き替え準備万端。そっと部屋を出て、啓介兄ちゃんがいる居間を目指す。両親ともどちらかと言えば鈍い方だ。ちょっとやそっとでは起きない。静かに階段を降り、廊下を突き当たりまで進めば居間だ。ドアを開けると、啓介兄ちゃんがソファーに体を投げ出すようにして眠ってた。窓のすぐ外に大きな街灯があるから、慣れれば不自由しないくらいに明るい。息を潜めて啓介兄ちゃんに近づき、ゆっくりと毛布を捲った。そして静かに体を重ねる。
「ん…?」
啓介兄ちゃんはすぐに目を覚ました。
「トッ、トモ…!」
「僕…女の子になったよ」
そう言うと、啓介兄ちゃんは目を凝らして僕の格好を見た。
「お前…」
「抱いて…女の子なら平気でしょ?」
しっかり抱きつき、体を密着させた。
「ちょ、ちょっと…!」
「シーッ、お父さん達起きちゃうよ」
「何考えてんだよっ」
「セックスしよ?」
「出来るわけねーだろっ」
「出来るよ。した事あるもん」
「男となんか出来ないっつってんだよっ」
いつも僕の事、かわいいかわいい言うくせに。
「してくんなきゃ大声出すよ?」
「え?」
「そいで啓介兄ちゃんに無理矢理イタズラされたって言うんだ」
「そんな事信じるわけないだろ」
「信じるよ。この格好だって無理矢理着せられたって言うもん」
「…」
「お父さんは啓介兄ちゃんの事、よく思ってないから信じちゃうね」
そうなんだ。啓介兄ちゃんには悪い癖がある。ギャンブルにハマッていつもお金がないんだ。
「お金借りて返さないって怒ってたよ。お母さんのお兄さんの子供だから文句も言えないって」
「それは…」
「返さないくせにまた借りに来たんでしょ?断られたと思うけど」
「…」
何も言い返してこない所をみると図星みたい。
「お金借してくれない腹いせに、僕に乱暴したように見えるかもね」
「何考えてんだよ…」
「簡単じゃん。セックスするだけなんだから。お風呂で啓介兄ちゃんのちんちん見て我慢出来なくなったんだ」
「だからって…」
「してくれたら…お父さんの口座からお金盗んできてあげるよ」
「え…?」
「お父さん、普段カード持ち歩かないから、しまってある場所も暗証番号も知ってるよ。株やっててお金の出入り激しいから、10万くらいなら絶対バレないよ」
「…」
啓介兄ちゃんはゴクリと唾を飲んだ。僕じゃなく、お金に対してだろうけど。
「わかったよ…セックスするよ」
「うんっ」
そうこなくちゃ。
「啓介兄ちゃんがやって。僕、ジッとしてるから」
そう言うと、僕の服を脱がし始めた。
「彼女とするみたいにやってね」
自分も裸になると、体を重ねキスしてくれた。そして首筋から胸の方へいき、最後にはちんちんをペロペロと舐める。今まで舐めた事しかなかったけど、すごく気持ちいいや。
「僕もしゃぶってあげる」
これからお尻に入るデッカイちんちんを、丹念に舐め回した。クスッ、嫌がってたわりに透明なやつが溢れてんじゃん。


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