[携帯モード] [URL送信]

変装遊戯
仕掛けたイタズラ
別れは突然だった。いつものようにアパートへ行ったら、そこはもぬけの殻だった。隣の部屋の人に『引っ越したみたいだよ』と聞いて愕然とした。教えてもらった携帯の番号も繋がらない。どうして何も言わずにいきなりいなくなったんだろう…?僕が気に障る事をしたのかな…?ううん、そんなはずはない。僕はいつだって健太郎さんの言う通りにしてきたし、恥ずかしくても我慢してデジカメの前でポーズをとった。それなのに…。買ってもらった服やパンツが残っただけで、健太郎さんとはもう二度と会う事はなかった。

失意の中で家に帰ると、従兄の啓介兄ちゃんが遊びに来てた。啓介兄ちゃんは僕が一番大好きな人なんだ。かっこいいしやさしいし遊んでくれるし、何より僕をとてもかわいがってくれる。口癖は『トモが女の子なら嫁さんになってもらうのになぁ』
「来てたのっ?」
僕が甘えて抱きついても、いつもの笑顔を見せてくれた。
「おぅ、大学はもう休みだからな。久しぶりにトモと遊ぼうと思ってさ」
「泊まってく?」
「あぁ」
やった♪僕は健太郎さんに捨てられた事も忘れ、啓介兄ちゃんに抱きついた。

その夜、啓介兄ちゃんと一緒にお風呂に入った。前に一緒に入ったのは…確か3年くらい前だったかな。啓介兄ちゃんはお湯の中で座り、僕は湯槽に腰掛けてる。
「トモ、ちんこなかなかデカイな」
「そんな事ないよ」
「オナニーばっかりしてるんだろ〜?」
「そんなんじゃないってば」
僕は自分のちんちんを隠しつつ、啓介兄ちゃんのちんちんを見た。それは健太郎さんのと同じ、まるで大人のちんちんだった。
「俺だってデカイだろ?」
ふざけてお湯の中でちんちんをプラプラ振る。
「う、うん」
ヤバい、エロい気分になってきちゃった。ちんちんが止められない勢いで勃起してきて、僕は慌ててお湯の中に入った。基本的に僕のエロモードは女装してる時にしか発動しない。でもこんな間近で見ちゃったら…さすがに平常心ではいられない。
「勃たせてどっちがデカイか比べっこしようぜ」
「え、いいよォ」
「何だよ、逃げんのか?」
「そんなんじゃないけど…」
弱ったなぁ、啓介兄ちゃんのちんちんが勃起してるのなんか見たら…。
「ほら、立って」
「うん…」
僕は覚悟を決めて立ち上がった。てゆーか、もう勃起してるけど。
「お、やっぱデカイじゃん」
「そう?」
「中1とは思えないよ。かわいい顔してちんこデカイなんてエロエロじゃん」
一応、誉められてんだよね?目の前で見られてドキドキしてきちゃった。
「でも俺の方がデカイかな〜」
啓介兄ちゃんも立ち上がり、僕と並んで腰掛けた。そしてオナニーするみたいに自分でシゴいてる。
「自分でゆっといて勃たねーし」
苦笑しながらシゴく姿に、僕はすっかり見入っていた。
「僕、やったげよーか?」
「え?」
啓介兄ちゃんの返事も聞かず、僕は手を伸ばしてちんちんを握った。
「おぅふ♪」
わざと『気持ちいい』って声を出す啓介兄ちゃん。シゴいてあげたらみるみる勃起してきた。
「おっきい…」
「だろ?俺の勝ち」
「そんなの当り前じゃん。大人なんだから」
「勝負の世界は非情なのだ」
僕はまだシゴき続けてる。
「もういいよ」
そう言われてもやめたくなかった。もっと触っていたかったんだ。
「おいおい、出ちゃうってばよ」
「出せばいいじゃん」
「トモ…」
ちんちんの比べっこくらいなら仲のいい男同士、別におかしな事じゃないと思う。でも今の僕は明らかにやりずぎだ。
「マジでやめろったらっ」
啓介兄ちゃんは少し声を荒げて言った。
「お前、おかしいぞ」
と、先に出ていってしまった。…また捨てられたような惨めな気持ちになる。ちぇっ、気持ちいい事してあげてるのにさ…。


[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!