[携帯モード] [URL送信]

変装遊戯
嵐に遭いたい
気持ちを落ち着かせた後、その場で服を着替えた。惨めすぎて涙が出たけど、痴漢も悪いとはいえ、僕にだって落ち度はある。そもそも女装してたのがいけなかったんだ。電車に乗る前に着替えてさえいれば、こんな事にはならなかったのに…。無理矢理ちんちんを押し込まれたお尻の穴がチクチクと痛む。それなのに僕は…セックスを思い出して興奮してきた。人気がないのをいい事に、履き替えたハーパンとガラブリを脱ぎ…オナニーした。それは最強に気持ちいいオナニーだった。一度射精しただけでは満足出来ず、二度三度とちんちんをシゴいた。何度も立て続けにオナニーするなんて初めて。それは僕の中で、何かが目覚めようとしている前兆だった。

家に帰ってから真っ先にお風呂に入った。泥汚れがついた服やスカートは今度こっそりコインランドリーで洗うとして…パンツくらいはここで洗えばいい。生地を傷めないようやさしく手洗いで。…こんな時でもちんちんが勃起してしまう。今日の出来事を連想してしまう物に触れてるからだ。もう二度と女装しちゃいけない。そう心の中では思ってる。じゃ何でこのパンツを大事に洗うんだ?もちろんまた履く為だ。…僕は何てバカなんだろう。あんなに惨めな思いをしたのに全然懲りてない。いつかもっとひどい目に遭うかも知れないのに。…じゃあそうならないよう、相手を選べばいいんだ。どこかで待ち合わせをして、こっそり相手を見て、悪そうな人なら会わなきゃいい。やさしそうな人だったら…ちょっと待てよ、やさしそうだったらどうしようってんだ?決まってる。セックスするのさ。…信じられない。僕はまたセックスがしたくて女装しようとしてる。ついさっきの無理矢理のセックスの後、何度もオナニーしてしまったのはまたセックスがしたかったからなんだ。今もそう。勃起するのはセックスしたいから…。体があの刺激を求めてるんだ。という事は、このムラムラはオナニーでは押さえられない。セックスじゃなきゃダメなんだ…。

お風呂を出て自分の部屋に戻った僕は、パソコンを使ってあらゆる方法でエロサイトを探してみた。そして辿り着いたあるサイト。スレッド別に書き込み出来るサイトで、まぁおかしな書き込みする人もいるけど、それなりにたくさんの人が見てるサイトだと思った。僕は思い切って、そこの『少年少女』のコーナーに新しいスレッドを立て、みんなの反応を見る事にした。
『女装好きな中1男子です。誰か僕とセックスして下さい』
我ながらイカれた書き込みだ。でも思ったより早く、たくさんの書き込みがあった。そのほとんどが中傷的なものだったけど。
『キモイ。カマはカマスレ行け』
…オカマじゃないやい。
『ブサイクに限って女装願望がある。コイツもおそらくゲロブサ』
…ブサイクじゃないやい。
『とりあえず逝っとけ』
…何だよ、こんなんばっかりじゃん。そう思った時、新たな書き込みがあった。
『よかったらメールして。君と友達になりたいな。俺は24歳のフリーターだよ(^-^)』
これだっ!顔文字があるだけでやさしそうな印象を受けた。僕はすぐその書き込みのアドレスにメールを送った。返事はすぐに来た。
『メールありがとう。でもイタメも多くて、どれが本物かわからないんだ。もしよかったら写メ送ってくれないかな?』
僕は信用してもらう為に、デジカメで自分を撮り、その写真をメールに添えて送った。
『すごくかわいいね!モロタイプだよ!(^-^)俺の写メも送るね』
その人はスポーツマンタイプのかっこいい人だった。この人なら…。
『ドコ住み?会ってみたいな』
僕もそう思った。その後のやりとりで、意外に近い存在だと知り、次の休日に会う約束をした。
『女の子の格好してきてくれるとうれしいな』
そう言われ、僕は新しい服を買いにいこうと決めていた。


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!